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会津ひろきりんご園『紅のりんご農家』ブログ

4/7 発芽 こっから日に日にどんどん進む。

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今年初の市場見学です!

ちなみに誰でも見ることが出来ます。

多分。

許可なんてなかった。

この上のりんごはサンつがる。

袋を掛けていないりんごは、名前にサンの称号が付きます。

黄色いりんごは基本的に袋を掛けないので、名前のみです。

袋を掛けた場合は「王林(有袋)」って書かれます。

このサンつがる、消費者から見るとどうかはわかりませんが、

農家から見ると「まだまだだなー」って気がします。

もうちょっと我慢して実らせても良かったんじゃ?とも思えます。

長く実らせても、柔らかくなるのが早くなるだけだと考えると、

こういうりんごも悪くはないのですが…消費者は真っ赤なりんごを欲しがりますからね…。

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認知度はもう高いのかな?

黄色い王様、黄王という品種です。

夏に取れる黄色いりんごとしては、かなり美味しい方です。

市場では高値で取引されているとか・・・。

つがると黄王が、オラの中では二大品種だと思っています。

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ちょっと黄王よりも青いりんごがあります。

実はこれも黄王。

完全に収穫が早いです。

上の写真とは同じ収穫日でしょう。しかしこんなにも色が違う…。

色々理由が考えられます。


単なる収穫が早いだけっていうのと、

もうひとつは、上の人の栽培が上手ということ。


例えばわい化という最近の流行りの細長い木と、

丸葉(まるは)という昔からある大きい木に実るりんごとでは、

収穫日が違うのです。

わい化の方が早く熟すらしい。


でもこれはちゃんとした栽培をしての話です。

下手な人が栽培した場合、わい化でも熟すのは遅い場合もあります。

そしてさらに葉っぱに栄養剤を散布したりなど、

色々な努力で美味しいりんごを早く収穫して出荷する方もいます。

美味しいりんごを早く出荷出来ると、市場の相場も高くなりますね。

「あのりんごが高くなった!オラも今出さないと!!」

と、何も努力しない農家の方が出荷するので、

美味しくないりんごが出回るんですよ…。

良い例ですね。

つがるも同じです。

夏の品種は特にそうですね。

一つ一つ選びながら収穫していかないといけません。

すぐりもぎと呼ばれる収穫の仕方です。

そうするとこんな青いりんごは出回ることはないのに…。


でもそんなりんご程長持ちするんだ。需要は確かにある。これも事実。

りんご専用の冷蔵庫に入れて保存しておくと、

デンプン質が抜けて、意外と食べられる味になるんですよ。

と言っても、これは売り手の都合で生まれた需要ですからね。

消費者が食べた時にどう思うかが知りたいトコロです。

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これは未希ライフというりんご。

つがると同じくらいに収穫できるりんごで、

これも美味しい。

色つきが怪しいけど、

真っ赤ってだけじゃなく、黄色い地色が見れるので、

熟しているかどうかは見るとわかります。

りんごはこの地色で決めると良いと思います。

しかし柔らかさは見た目じゃわかりません。

早生りんごは柔らかくなりやすいのが弱点。

今この場にあるのを食べると、びっくりするでしょうね…。

もぎたてで、粉っぽいりんごなんてないんですよ。

みんなパリパリです。

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そんなりんごがズラっと。

うん~、圧巻。

しかももう一棟にもりんごがあるんだ。

うん~、圧巻。

ここから日本中に出荷されるんよ。

美味しいうちに食べられると良いね。

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そんな中に可哀想な品種が…それを紹介。

紅夏(ベニカ)です。

出た!!と思う方もいますでしょう。

これは弘前中央青果を通さないと販売出来ない限定品種。

つまり出荷先が弘果オンリー。

自分でこっそり販売するのもダメです。

某所から抜粋。

弘前中央青果が契約栽培に乗り出した目的は、次のようである。
 ①新品種によるりんご消費拡大の掘り起こし。
 ②新品種はすべて ノー・シルバーシート、葉取らずのため、省力栽培ができる。
 ③国際的な自由化に打ち勝つための県産りんごの確立。
 ④育成者の権利保護。

という目的で、なんだか新しいビジネスチャンスの匂いがプンプンしますね!

そして、つがりあんアップルという名前のブランドとしたかったみたいです。

そんなりんごが6品種。

しかし!!

まぁ安い…。

競りが始まっても、この紅夏の場所に来ると、

買い手が全然いなくて、競る相手もいないような状態…。

競らないから当然業者は安く買えますよね。

夏のりんごとしては美味い。

美味いけど、色が入らない。

緑の地色が抜けないなど弱点が様々。

市場のブランドだと思って栽培したら、値段が安いとは…。

果樹農家にとって一番キツイのは、新品種がコケた時だと思います。

何年も苗木を育てた結果がこれ。

まさにその一番キツイのがこの品種で起こっています。

さらに自分で販売出来ないという縛りが、

この品種を栽培している農家の首を締めている。

そんな縛りを掛けるくらいなら、価格設定をしっかりすれば良いのに…。

しかしそんなリスクは負いたくないだろうから、

結局は農家が損するばかり。

他のりんごが安く叩かれたとしても、

それは競りだから仕方ない。市場だもの。

でも、農家の首を占めるような縛りは、改善しなくちゃならないと思います。

ブランドが農家を苦しめてどうするんだよ。
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