
飽き飽きしてるよね、そうだよね。
この草が何になるかなんて、もうそんなのいらないよね。
でもこの草がみんなの敵でいる限り、
中立を守って見つめていきたいと思います。
しのべ、ギシギシ。
今年も奇跡の抜けるしのべを栽培中( ̄▽ ̄)
スコップじゃない、手で抜ける。
場所は草刈機が通らないような木の根元、その付近。
今はその一部です。
どのくらいの年月を掛けるとこんなにフワフワになるんだろうか。
「草刈り機械が通らないからでしょ?そんなの当たり前じゃんwww」
っていう人は、その辺の野原に生えているしのべを抜いて欲しい。
そう簡単に抜けないよ( ̄▽ ̄)
それが土の不思議です。
「なんで?」って思うか、「で?」って思うのか。
オラは馬鹿だから、なんで?って思っちゃいました。
お金にもならんよ(´Д` )

それがこの土だ!
ばばーん。
さらっさら!まるでトラクターで細かくした、
野菜畑の土、それ以上のさらさら具合。

んで、これである。
手につかない。
それを教えてくれたのは、
しのべ研究所の下山康祐さん。
そんな研究所はないんだけども(笑)
鶴田の下山さんだ。
みすぐりしていると、後ろからひっそり近づいてくる妖怪的な類です。
何か発見があると、一緒になんでか考えてくれる人。
で?って言ったり、その不思議をお金で考えない人です(´Д` )
午前中に送ったのはこれです。

しのべの根っこなのね。
しかも結構腐ってる。
しのべは上に細かい根っこがあって、ずどーんとごぼう根がある。
細かい根っこだけでも、結構大きく育つんだ。
ごぼう根が腐ってても、生えてても、草丈や種のつき方は変わらない。

腐ったごぼう根を割ると、ミミズみたいな小さな生物が。
こいつがきっと腐った根を食っている。
しのべを弱らせると根は腐るはず。
多分タイミング良くオラが折ったりしたんだろう。
根っこの上にそういう跡があった。
先日話し込んだ大学の先生に、
しのべの葉っぱはミミズは食わない。
クローバーもミミズは食わない。
って教えて頂きました。
ミミズが食わないなら、分解されにくいってことだ。
イネ科はミミズが食べるので、分解が早い。
これ豆知識ね。
でも、根っこはどうなんだろう。
このように腐れば、生えている場所だけでも、
地下50センチまでフカフカになるんだよね。
しのべが生きている限り、何回も根を下ろすだろうから、
その周辺はフワフワになるのかな?
って思った(´Д` )
アリの巣になっているしのべの根っこもあったぜ。
触るとバーク堆肥のような、ボロボロほぐれる感じ。
オラはこのしのべは増えて減って、増えて減ってが理想の気がする。
ありすぎるとネズミの巣だし、
逆にないのも、こういうフカフカになる機会を失っていると思う。

1m近いしのべ。
普通に見れば脅威だろう?

それでも抜ける。
根の長さは膝丈まで。
これが抜けるような土は果たして出来るのか。
まさに山の土。
どうすれば出来るだろう。
山のようになれるのだろうか。
たった一人、山の土を目指した人がいる。
それが木村秋則さん。
しのべの下山さんと二人で山の園地を見に行きました。
10分いたべが。
雨降りの中、傘も差さずに土を見る。

ここは草刈り年二回。
見るとイネ科がめちゃくちゃ多い。
クローバーは少ない。
就農当時はクローバーは豆科だから、窒素を貯めるということで良い草だと教わりました。
が、実際は窒素は多すぎると管理が上手く出来ないと、
逆にりんごを美味しく無くする。
だからって土壌の中の窒素は無くなるかといえばそうではない。
草なんかで補えるし、
根っこは餌を求めて伸びていくと思う。
上記した通り、イネ科はミミズの餌なので、
年々土は柔らかくなるだろうし、根は張りやすいでしょう。
しのべはコガタルリハムシの成虫が食い荒らしていて、
しのべが少なくなる理由は、土が変わるのでは無く、
予想通り、この虫の影響です。
環境が変わるんだ。
慣行栽培でしのべが食べられないのは、多分農薬です。
それで幼虫を殺してしまうのかもしれない。
この草は良い、悪いを人間が言うなんて、おこがましいことなんだな。
もはや自然とは逆らうことを選んで、産業にしているのだから…。
この矛盾は克服できないのだろうか。
ちなみに木村秋則さんちのしのべ、去年抜こうとしたけど、抜けませんからね(´Д` )
完全なる山ではない。
ある程度のところまでしか、自然に近づけることが出来ないようだ。
有機肥料や堆肥をやらなくても、
無農薬、草刈り二回と数年の年月で、
山に近づくんだよなー(´Д` )
黒星病、下手すればうちと同じくらいに収まってるんじゃないか?
あるりんごにみんな付いてるってのは無かったです。
今年は黒星病が蔓延しているのに、抑えられてるなんてな…。

じゃあ山の土はどうなんだよって話です。
二人の共通意識に、紫外線を当てないようにするというのがある。
かなり柔らかくなる。耕盤がなくなるのだ。
これは自分の園地、そして今は亡き無剪定の園地でも確認済み。
そう、うちの抜けるしのべも、この紫外線の原理のはず。

土は面白い。奥が深い。
宇宙や海と同等。
そして小さい分、宇宙よりも萎える。
一生懸命山の中で素手で掘りました。
それはそれはどのくらいの年月を掛けて、
表土に積みかななったのか。
腐葉土の深さ。
山はすげえな。
って、二人で感じました。
でも山じゃなくて、森だとどうなんだ?
森の場合も腐葉土とか、すごそうじゃないですか?

高杉脇の空き地。
草むらを歩いて森の中へ。
放任園、ビューティフル。
森の中の土は、このミミズが答えだろうな!
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