
日本土壌動物学会の講演を見に来ました。
丁度雨ってのもあったし。

みんな大好き奇跡のりんごの研究発表。
奇跡のりんごを科学するという、今までの研究成果発表だ。
なぜ奇跡が起きたのか。
やはり興味がある。
が、しかし、興味があるのは、
一年に3センチしか影響がないと言われる微生物の動きを、
なぜ数年で何十年分も動かせたのかが気になった。
それは草刈りのタイミング、回数、
スピードスプレヤーが通るかどうか、
などなど、いろいろ理由はあるだろうが、
慣行栽培でも応用出来ないかと思って見に来ました。
ミミズが多いのかと思ったら、有機と慣行だと、
密度も量も変わらないそうだ。
しかし、表層にいるミミズが全然違うみたいだ。
それは歴然の差。
しかも今回は森林とも比べていて、とっても面白い。
この差はなんだろう。
草刈りをしたあと残る、雑草の差だと思う。
イネ科の差なのかもしれない。
鶴田の下山さんも、遅めに刈っている。
イネ科の草はボーボーです。
作り出したいね、何年分も稼ぐ、新しい土作り。

あとは菌根菌も多いそうだ。
これも興味深い。
が、菌根菌が全くわからん。
根の周りにいる菌だっけ??
AM菌って言うんだ。
AM菌はリンを集める。
カリウムとも関係があって、
雑草を育てると、カリを吸ってくれる。
だからカリは慣行栽培よりも、草生栽培の方が少ないんだ。
カリウムが少ないのと、AM菌がどう関係するのか。
カリウムが少ないと、AM菌は増えやすい環境になるそうだ。
pHが上がると、カリウムは増えるというのもある。
鉱物の分解というのも、AM菌の特徴だそうだ。
雑草を伸ばせるだけ伸ばすというのは、カリウムを減らし、
AM菌を増やしてリン酸を集める。
雑草を伸ばすと、どうりんごに良いかっていうのが、科学的に説明がついた。
そして紫外線を防ぎ、表層にミミズを呼び、土を団粒化する。
イネ科と土を一緒に食べて、糞で出る。
それが団粒化している土壌になる。
ふー。
今日の二時間は無駄じゃなかった。
が、あとはネズミの問題かな。
そして、作業生。
もっと大きな問題は、周囲の理解。
こんだけ説明が出来ても、理由があっても、
普通じゃないんだよね。
稼いだって、黒星防いでたって、仕事間に合っても、
草ボーボーは、普通じゃない。
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