
今年で3年目。
明治大学農学部の学生がファームステイにきました。
彼らは食料環境政策学科で、農学部ではあるが、理系ではない。
つまり、農業の技術を学びに来たわけではない。
さらに言えば、その農業を取り巻く環境に興味があるのだ。
他の受け入れ農家はこの受け入れをどうしようが構わないが、
自分のところに来たら、
農作業もオラが2日分働くのと同等のことをしてもらう。
もちろんそのために、どうやったら同等の仕事をこなせるのかを考える。
例えば、葉取りだと、ハシゴを使わせないとかね。
下の手の届くところをやってもらうと、
ハシゴを掛ける手間がなくなるから、
ハシゴを掛ける場所に悩むこともない。
ような感じで、誰でも出来るような仕事ではないが、
幾分かは誰でも出来るような作業に変えてあげることで、
かなり戦力になったりする。
話をしてても、手は止めさせない。
そして質問攻めにする。
自分が興味がありそうなネタが出るまで質問攻め。
そうすると面白いことに、大学というところは、
3年にもなると、専門のことしか勉強しないらしい。
1人は簿記を勉強を選択したり、
興味がなければしなかったり。
超面白そう。
どんな勉強をしているのか、ずっとそればっかり聞いてた。
学生はとても良い情報を握っている。
が、それが農家が知ってたり、当たり前だと勘違いして、
言えないこともあるみたいだった。
iPadを持ってるから、スマホでクラウド会計をやってるもんだと思ってたらしい。
残念ながらまだそのレベルじゃない。
そういうところを勉強している奴らだから、
大いに聞くことはある。

仕事もある程度したら、観光もさせる!
それも大事。
青森にまた来たいって思ってもらいたい。
会津さんに会いたいって思わせるために。
若い時はいつもだったけど、
ドライブしてる最中が一番盛り上がるよね。
この時間を大切にしたい。
どれだけ彼らから吸収できるか。
年下だろうが、関係ない。

恒例の20人越えの懇親会。
学生からいろいろ吸収出来る仲間を集めました。
良いところを見て、良いところを伸ばしてくれて、
悪いところは指摘する良い仲間達です。
そしてバカ騒ぎもしてくれる。
脳みそも大学レベル(笑)
だからなんでも吸収したがる、向上心の塊。
影響を受けて、影響を与える、そんな人たちです。

最後の最後の片付けまでしてもらう。
そんなブラック受け入れ農家です。
そこまでやっての研修です。
初日ももう1人の受け入れ先と合同で飲み、
2日目もこうやって大人数で飲む。
1人から吸収することなんて限られてる。
いろんな人とこうして飲むことで、学生はもっと吸収出来るんじゃないかな。
対談じゃなくて、ディスカッションを見せるのも大事なんです。
合同飲みも、最初は農家は農家同士だったりしてたけど、
後半は農家も学生と混じって良い具合に良い話が出来ました。

市町村を超えるのはいけなくない。
せっかくうちに来たのに、
オラよりもすごい人は沢山いるのに、
それを見ないで帰るのは、もったいないです。

やりたいことがまだ定まってない彼ら。
良いじゃないか、定まってなくて。
何にでもなれる。
日本の組織の会長だってなれる。
全ては手を上げて、否定しないで受け入れて、
いろんなことに首を突っ込んで欲しい。
彼らに説明するときに出た言葉、
よくよく思い出すと、先輩から聞いた言葉ばかりだな(笑)
それだけ、人生を変えられる人に会ったんだよな。
すごく、沢山、自分の言葉にした、先輩からの言葉を伝えた気がする。
自分にとっても良い気付きと、良い経験でした。
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