
長野県大会のパネルディスカッションで、
パネラーとして参加してきました。
テーマは「組織と個」
組織で頑張る人、個人で頑張る人。
両方の視点から、農業を見てみました。
組織の必要性、組織に入らない理由、入る理由、
得たメリットデメリット。
モヤモヤして組織にいる人もいるでしょう。
特に4Hクラブなんかは目的がない組織です。
じゃあ集まる理由や、価値とかはどこにあるのか…。
自分の場合は、自分がどれだけ小さい人間か知るきっかけを、
組織は作ってくれたと思っています。
自分より大きな人と必ず一緒にいること。
これは自分が就農当時から常に意識していることです。
大きな人とは、その方から学べるかどうかですね。
一緒にいるだけで学べる人っていますよね。
そういう人との出会いは、組織ならではだと思います。
全国大会や会長会議に行くと、必ずいます。
役職を頂けると、そういう方々と話す機会が格段に増えますしね。
そのパネルディスカッションで、りんご農家の古田然さんから質問がありました。
古田さんはりんご農家になりたくて、新規就農した方です。
「自分は農家は畑にいかないと、農家じゃないと思っています。
役職があったり、その他のことをすると、畑に行かなくなる。
それは農業者としてどうなのだろうか。
しかし、そういう活動を、自分もしてみたい。
その折り合いをどうやってつけているのか?会津さん」
と質問をいただきました。
事前に結構えげつない質問をするという話をしていたので、
緊張していたが、
答えはすでにあった。
パネルディスカッションの時はこう答えた。
「農家という括りじゃなくて、クリエイターという括りにすれば良い。
シードル作ろうが、加工品を作ろうが、クリエイターなら問題ない。
やりたいことで、肩書きは違うと思う。」
次に、懇親会の時に追加でこう答えました。
「経営理念が何かで、やることは変わる。
達成したいこと、目標が明確にあって、
それに対して全てのことをチャレンジしていく。
畑に行くのは目標を達成する手段という考えもあると思う」
というのを答えにした。
自分も、今こうして役職をしていると、
りんごを作りたい想いが先なのか、
目標があってその手段だと思っているのか、
ごっちゃになってる時がある。
ヒロミがA-studioという番組に出た時に、
最後に鶴瓶が言ってた。
「こいつは目的があって、その手段でお笑いをやってるんじゃない。
お笑いが好きでやってるんだ。」
りんご農家はどちらかというと、そういう節があると思う。
職人はそっち側ですよね。
作りたいから作る。
聞こえはカッコいいけど、
自分はそれじゃ満足しない。
どこか理屈で動きたいタイプらしい。
がむしゃらに園地に行っても良いし、
外に情報を仕入れに行っても良い、
どれも自由で、誰にも責めることはできないと思う。
「自分は農家というのは毎日畑に行かなければならないものだ」
と思うのなら、それは個人の自由です。
でも、押し付けてはいけない。
必ず、「自分はそう思ってるんだー」って言うのが良いと思います。

この方が、そのクリエイターという部分を強く押していました。
こういうことをしたいんだ!というのの軸にりんごがあって、
そこから派生する活動を、自分の出来ることでやっていく。
この懇親会、機材を持ち込み、DJをしてくれた。
農業が軸で、そこから派生する懇親会で、
音楽という得意なことを表現してる。
カッコいいなー。
青森では、りんご創りは人創りだという。
しかしこの方は、りんご創りはスタイル創りだと、
大先生の前でも言う。
我が道を行く、貫く力。
我が道を行くから、反発もあるけど、
強力な味方が付いてくるんですよね。
自分にはまだ出来ない。
確固たる嫌われ方を出来る勇気がまだない。
嫌われる勇気があれば、
もっと強くなれそうなんだが。

でも嫌う勇気はある。
自分、蚕は食うことが出来ないっス(笑)
余興で、シナノゴールド、シナノドルチェ、シナノスイートのジュース飲み比べ、
たった一人だけ当たりました(΄◉◞౪◟◉`)
ゴールドとドルチェがみんな逆だったんですが、
味だけで言うとそう思う人がいるんでしょうね。
ドルチェも酸味あるし。
当て方のコツとして、
まずシナノゴールドは見た目でわかりました。
繊維が違うので、透明になりがちなんです。
あとは甘さの味がゴールドは独特。
そしてドルチェは早生系なので、ジュースにするのは柔らかくなってから。
そうすると酸味が抜けるんです。
だから甘いドルチェのジュースが出来る。
早生のジュースでありがちです。
と、勝ったから自信満々で言えますが、
負けてたら言えなかったなー(笑)
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