
今年4年樹に接木しました。
おがって来たわ~。育ってきたって意味ね。
そして・・・

一年暮らしたものがこちらになります(笑)
3分クッキングばりの用意周到さは目を見張るものがあるので、
どうぞ見張ってください。
4年樹とかに接木すると、2年分枝が伸びるんですねー。
4年分の根が張ってあるので、4年分の枝を伸ばす力があるのだ。
でも伸ばせる訳もなく、2年分伸びるんです。
高さは膝くらいからが良いと思います。
胸くらいの高さに接木した樹は、側枝の本数が少なかったです。
脇から出る枝のことです。少なかったんですよ。
こうした小さな気付きと経験が、オラのりんご栽培を支えていく土台になっていくと思うんだ。
もしもオイラの息子がりんご農家になりたいって言ったら、
教えたら良いでしょうか?それとも自分でやらせて同じ経験をさせるべきでしょうか?
教えたのと経験とでは、全く違う身につけ方をしますよね。

なんとこの樹はりんごも実らせることに成功しています。
接木した次の年にもうりんごが実るのかぁ・・・。
まぁ、まだ実らせちゃダメだから、切り落としますけど。
実らせると、苗木が育ちにくくなります。
りんごを一つ実らせるっていうのは、大きな負担がかかるのだ。
来年実らせてあげるからね~。

あばばばばばばばば。
もっさんじゃないですか・・・。
もっさんっていうのは、モニリア病のことです。
今あだ名をつけました(笑)
今年はもっさんが発生する気象条件でしたね~。
一回目のベフランを粗末にしたら、大量発生してただろう。
花が腐る、花腐れ。
これは実が腐るから、実腐れって呼ばれてます。
花腐れがちょっとあったので、実腐れもあるだろうと思っていましたよ。
想定の範囲内です。どっかの保安委員や電力会社とは違いますぜ。

腐ってる腐ってる。触るとクシャっていきます。
実腐れも花腐れも、地面に落とすのではなく、
燃やすか土中に埋めるかしないと、
来年に影響するらしいです。面倒ですね。

もうりんごの形がハッキリしてますよ~。
実すぐりの基準にもなります。
形、大きさ、モニリア病&黒星病の有無、実らせる間隔、個数。
去年実らせた枝かどうか、実らせた跡があったら今年は実らせないようにする。
などなど、いろんな条件の中で実すぐりしていきます。
オイラは超強摘果!!
その結果スーパー大玉!!そして抜群の味!!だったら良いのに(笑)

この枝、葉っぱが生えていませんよね?
これには理由があります。

この矢印があるトコロは、去年、そして一昨年りんごが実った場所です。
一番下の矢印は、今年りんごの花が咲いた場所。
今年は実らせません。
そうじゃないと、3年連続で実らせることになるんで。
2年連続で実らせただけで、指の間の部分に花芽どころか、葉っぱもない。
これを「ハゲる」と言います。
なるべくハゲないようにする方が、将来実らせられる場所になるので、
長い目で見ると得をします。
しかしこの枝が来年落とす枝だとしたら、りんごを実らせた方が得です。
枝切りのことも考えて実すぐりするとなると、やっぱり仕上げは園主の仕事。
「今年のことも考え、過去の実績も見て、来年のことも考える」
ということを今年は学びました。
実すぐりの重要性、枝切りの重要性です。
この実すぐりは本当にいろいろ技術があって、
話を聞くとオイラもまだまだわからないことだらけっぽい。
これも多分初心者のレベルなのかも。
技術の存在を知らないと、覚えることも出来ないですよね(笑)
たくさん話を聞くと迷いそうですが、
全部試したら迷わないんだぜ。
地図を持って迷路を歩くみたいなもんだからな。
今はこの技術達を応用して、3年目の枝にりんごを実らせようと思っています。
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