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会津ひろきりんご園『紅のりんご農家』ブログ

4/7 発芽 こっから日に日にどんどん進む。

おととい24日に、

板柳のりんご栽培の達人が亡くなりました。

めちゃくちゃ近所で、同級生のおじいちゃん。

そして就農当時からうちの畑を見にきてくれてた方だった。

枝切りのスタイルは強剪定。

強く枝を切り落とすのだ。

普通だと切り過ぎと思ってしまう。

しかし、スコアリングという技術を使い、

木を弱らせて、花芽を充実させる。

ある程度年月が過ぎると、すごく明かりが入るような木になります。

その後はあまり剪定をしなくても良くなります。

最初の頃だけ強剪定。

極めて異例な剪定なのです。

しかし、実るりんごは超大玉で、

市場ではいつも最高値を狙っていました。

しかし、まるで盆栽。

人工的にりんごを抑え付けるような気がしました。

今の栽培の全てがそう言えばそうなんですけど・・・

この強剪定、スコアリングは更に抑え付けるような感じがします。

だから嫌だ!これは間違っている!

と言うのではありません。

ただ、オラには理解出来ることが出来ませんでした。

りんご栽培に間違いも嫌いもない。

ただ、「あなたはそうするんだ、オラはこうするけどな(^_^)」

ということしか言えません。

それは違う!

お前は何をやっているんだ!

そういうことを言う人がいるから、

きっとアインシュタインみたいなヤツが消えていくんだろうなぁ。

りんご栽培に限らず、自由な発想は常識がある人からすれば、異端そのもの。

自由な発想から生まれる技術もあるはず。

可能性だけど。



考えが合わないと思えば自ら身を引くのみ。

来るものは拒まず、去る者は追わずって良く言ったもんだ。


この達人の剪定は、親から受け継いだ技術を守破離したもの。

その親の名前は佐藤峰四郎。

本を読むと、この佐藤峰四郎さんの名前が良く出ている。

今のオラにはとても良いアドバイスが書いてあった。

やはり板柳の剪定は板柳の人に聞いた方が良いみたいだ。

しかし、とっくの昔にいない佐藤峰四郎。

その息子の達人は、その型を進化させて今がある。

見れない。

見えない。

そこまで辿り着いた過程が見えない。

佐藤峰四郎、そして達人、りんご栽培で何を考えたのか。

だから今年も、謎の技術を見にその園地に足を運びます。


その達人、奥さんを数ヶ月前に亡くしました。

奥さんは難病により、ずっと近所の病院に入院していたんです。

夕方になると毎日歩いて病院まで行ってたのをみました。

その他にその達人は畑の帰り、近所のお寺に行ってたんです。

近所のお寺、通称赤寺。

薬師如来っていう医学とか薬の仏様がいるんです。

そこに毎日行ってたなぁ。

一回一緒に行ったけど、

こんなことを話していた。

どうにもこうにも奥さんの病気は治らない。

治らないなら、少しでも苦しまないようにして欲しい。

それを毎日お願いしている。

んだそうだ。

長年連れ添った妻が、不治の病になったらと考えると、

なんだか想像するだけで悲しくなる。

奥さんが亡くなってからすぐに達人も身体が悪くなった。

オイラがもしも同じ立場なら?


心技体。

心と技と体。

達人は素晴らしい人間だった。
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