
刈払い機で草刈りをしました。
ここは去年も借りた畑です。
今年はカラマツでかなりやられました。
風当たりが強い園地なので、
めしべが乾いたのでしょう。

黒星病が見えました。
りんごの大敵であります。

この病気が増える条件は、
雨が続くのと、低温。
今年は割と雨が降らないので、
病気が増えないと思っていたんだけど、
この園地は田んぼが隣にあるので、
黒星病は発生しやすいのかもしれません。
木村秋則さん、
奇跡のりんごの方でも、
この黒星病は完全に克服出来なくて、
りんごには付いていました。
見た目は悪くなりますが、
一応食べられます。
しかし、この黒星病はなるべく防ぐことも出来るそうです。

それが、今の時期の草刈り。
朝露で草が湿って、土にはとても良いのですが、
黒星病にもとても好都合。
奇跡のりんごの草刈りは二回、
今の時期と、収穫の時期です。
一回の草刈りと、二回の草刈りでは、
病気の発生は違うそうです。
これを聞いてから、
今の黒星病が葉っぱに一枚でも見えたら草を刈るようにしています。
実をすぐらなければこの発生は気がつきません(^_^)
正しい判断かどうかはまだ分かりません。
だって黒星病が大量発生したことはまだないから・・・。

こちらはフラン病の胞子です。
珍しい・・・。
この園地、借りた時からフラン病が溢れていました。
去年は膨大な時間を掛けて削ったり切り取ったりしたけど、
今年も多い(*_*)

こちらの木の皮、
緑の線の幅しか残っていません。
これはフラン病治療後です。
3年生苗木よりも皮が少ないかも。
本当に少ない。
20分の1程度です。
道路があるとします。
20車線あるのが、
一車線しかなくなったら・・・
渋滞が起きます。
一年間の交通量はやはり減りますね。
車の数は根から吸い上げる養分です。
養分が少ないので、
りんごにはもちろん影響します。
木全体が弱るので色は赤くなりやすいですが、
味は落ちます。
着色が良い=美味しいではないのです。
味は主に葉っぱが作るから。
そして水分も吸い上げにくくなるので、
りんごは夏に日焼けしやすくなります。
今後一生(´・_・`)
できることはただ一つ、
これ以上進行しないように皮を削る!!
そしてその皮を剥いだところに薬を塗る。
それが上の写真です。
一回フラン病が蔓延するとこういうのが増えてしまいます。
就農直後はうちの畑もフラン病が多かったなぁ。
ここほどじゃなかったが。

枝フラン。
枝に付いたら枝フランです。
これを使うんだ!
っていう枝がフラン病になると、
とっても悲しいです。
この場合は切り取ります。
ここはまさにそれ(; ̄ェ ̄)
切ることによって、
その分、枝の伸び方で反発が出ます。
りんご栽培は本当に難しいなぁ。
木を生かすための医療もやらなければならない。
生物、化学、医療、数学、その他もろもろ。
りんご農家ってすげー仕事だ。

自分で枝を切って5年目。
いろいろ試したことを思い出す。
5年前に切り始めた頃と今では、
全く切り方が違う。
けれど、良品をとろうと思って切っているのは同じです。
結果、良いりんごが増えてきた。
美味しくないりんごは実になった今頃よくわかります。
毎年ガッカリしてた。
なんでこんな形がダメなりんごしか出来ないんだろうと。
枝を見た。予測を立てた。
こうなんじゃないか?
ああなんじゃないか?
そしてたくさんの人に教えてもらって、
解決出来たことがたくさんありました!
今では良品が確実に増えています。
まだまだ、
もっともっと良品多収を目指すぞー。
明日も朝から草刈り。

ちょっとおでこを草刈りの最中にぶつけたから、
明日も要注意ですね。
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