
就農して数年、こんなサンふじしかなかった気がします。
有袋栽培をやってたから、こうではなかったが。
とにかく色が悪かったです。
ちなみにこの木はこの腕だけ残して、残りは切り落として接木。
なので、根とのバランスが崩れて着色不良なのでしょう。
今になるとよくわかります。
つまり数年前は、剪定の時、切り過ぎていたんですね。

今までずっと着色不良だった木は、
7年目にして地色が上がりそうなりんごになりました。
緑色の果実じゃなく、黄色い。
幾度となく伐採してしまえ!接木してしまえ!
と母に言われたけど、
残して、自由に枝を伸ばした結果、
ようやく赤くなりそうです。

そして今年。
切り過ぎてた剪定を止めて、切らない剪定。
そして隣と近い木は有無を言わさず伐採。
窒素系の成分を無施肥。
ミネラル散布。
葉っぱを付けたままで、ここまで赤くなることが出来ました。
ようやく着色が一般の農家並になった気がします。

今までずっと着色不良が多くて、
それを全て木のせいにしていました。
色が入らないのは系統が悪くて、とか。
でも実際はこんなに赤い。
じっちゃんが赤くなる着色系ふじをたくさん接木していたらしい。
知らなかったぜ・・・
母親も驚いています。
オラも驚いています。
じっちゃんの時は小玉で、
収量が上がらない枝の配置。
主枝という幹から直接出る枝が多くて・・・
収量が上がらない原因の一つになります。
オラが切り始めてすぐしたことは、
主枝を3本にすること。
最初はそりゃ反動が強くて、
やらなきゃ良かったと思った二年間。
スコアリングでの樹勢コントロール。
しかし二年経てば枝は空間を埋め始め、
過去にどういう枝があったか忘れさせるくらいになりました。
そして今年。
自分で切り始めて4年。
母親も納得してくれました。
葉取りしてお日様で赤くなるのではなく、
剪定と摘果でここまで赤く出来ると。
でも切らなくて色が入ることが分かっただけで、
剪定が上手くなったわけじゃないんだよな。
今までにない、目に見えて分かる変化でした。
こっからまだまだ先は長い。
色は良くてもこっから更に味を良くしないと・・・。
味は土と葉の世界だな。
土と根をどれだけ理解出来るか。
もちろん剪定ありき。
うーん。
どれ一つとして抜かせないんだな。
ダンボールを敷いて座って、
今まですまんかったなー。
とりんごの木を見ています。
目指すのはオンリー1、ナンバー1

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